アムステルダムへの誘い



私はフランクフルト−アムステルダム−パリというルートで回ったが、
このアムステルダムが一番印象的だった。
町が大体歩いて回れる広さだったのも、私が好きな要素の一つであり
またのんびりと落ち着けるカフェが多かったのもそのストライクゾーンに
入っている。

町には小さな川が多く走っており、そして一つ一つの道がそれほど
広くない。そのため車があまり走っていないから、雑音に邪魔される
ことなく町をぶらぶらと歩くことができる。
街を走る電車、風情ある街並み、由緒ある博物館、至る所にある
アートギャラリー、賑やかなカフェ・・その多くのものが旅行者を惹きつける。

ただそんな町も夜になると様相は一変する。
飾り窓は一層華やかになり、個室に入った下着姿の女性がアプローチをする。
そして公認のマリファナでハイになる人間が道を歩く。売人が町をたむろし、
危険な雰囲気を漂わせる路地なんかも存在する。しかしそれもアムステルダム
の魅力の一つ。私はこの町の夜を歩くのも好きであった。

大まかなことは既に書いてしまったが、そんな長居したくなる町
アムステルダムをここで簡単にご紹介しよう。


             「移動手段」

町は自分の足で回れるくらいの広さなので、地図を片手にのんびりと
街並みを味わいながら歩き回ろう。その方が経済的でもある。    

             「宿泊施設」

パリ同様、泊まる場所を探すのに苦労することはあまりない。
お勧めは飾り窓のある周辺のユースホステル。この辺は駅からも近く、
繁華街にもすぐ行ける好立地なので、旅行代理店で紹介してもらう時にも
この付近のユースホステルを紹介してもらおう。              
ただ細い路地が多いので、自分がどの道を歩いているのか地図で確認
していかないと迷う可能性がある。迷った時はすぐ、道を尋ねよう。  
旅行をするにあたって、ものを尋ねるのを躊躇していては都合が悪い。
その時、そこら辺を歩いている人に聞くと、たまにでたらめな道を    
教える事もあるので、できれば店を構えていてその付近に住んでいる 
人に聞くのがベスト。さすが先進国のヨーロッパだけあって、英語の  
通じる率は高い。                                
             「食事」

飾り窓周辺、駅付近には多くのレストランが存在する。         
中華料理なんかもあるのでこの付近で済ますか、ユースホステルの  
夕食なんかを利用するのがいい。より安く食事をしたいならば、     
チキンandチップス系のカフェ(食堂)を探そう。店の前に大体      
メニューを写真入り+料金で表示しているので分かりやすい。      
アムステルダムはカプチーノが美味しい(らしい)ので、こういった    
安カフェ屋さんでカプチーノをすすりながら、チップスをほお張ると    
かなりGOOD。それとアムステルビールも有名なので、お金に余裕が
あればぜひお試しあれ。                            
            「観光名所」

東京駅のモデルとなったアムステルダム駅はあまりに有名。
単に歩いているだけでも、川が多い街並みが面白い。    
国立博物館やゴッホ美術館にもぜひ行ってみよう。      
そして最大の見所の一つとして「アンネフランクの家」がある。
ドイツ・ナチスが残した様々な痛みが味わえるので、     
戦争に疎い日本人には、ぜひ見ていって欲しいところである。

             「飾り窓」

夜のアムステルダムと言えばこの「飾り窓」である。           
簡単に言えばオランダの歌舞伎町であるが、そこまで大きくはない。
風俗と言うといかがわしい感じがするが、このアムステルダムでは  
公認というだけあって堂々と営業されている。観光客もその雰囲気を
味わおうと大勢訪れるから、本に書かれてあるほど治安の悪さは   
ほとんど感じない(ただ裏の路地などは一応気に掛けながら歩こう)。
怪しい光に包まれたガラス張りの部屋に入った下着の女性が、    
道行く人々を目で誘い込む。そこで気に入った子がいれば、交渉し 
合意に至れば部屋に入れてくれるのである。カーテンが閉まっていれば
それは「SOLD OUT」のしるし。その堂々とした性産業に興味のある人も
ない人も一度は訪れてみては?たとえ女性であっても、彼女たちは  
こちらに向かって微笑みかけてくれることは間違いないだろう。     

           「マリファナ」

マリファナはオランダでは公認とされている。               
長期旅行者の中には、マリファナ(通称:くさ、はっぱ、ガンジャなど  
という)を求めて旅する人間も少なくない。どこの国に行っても、     
マリファナ話を得意気にする日本人と出会う。確かにここでは公認と  
されているが、できれば手を付けない方がいい。いや、絶対やめるべきである。
オランダ人ならいいが、その魅力にとりつかれて帰るべき国に戻った
場合どうするのか?最近、タイでマリファナ所持でつかまった日本人女性に
懲役20〜30年くらいの刑が与えられたという。もしイスラム国家    
なら最悪死刑である。                               
という模範的忠告をしても、マリファナ好きの耳には届かないだろうな。
私から見れば、中学生が格好つけてタバコを吸っているのと同類である。
ま、せめて健全な旅行者の迷惑にならぬよう、隅で吸っていてもらいたい。

           「治安」

マリファナ公認、風俗公認なだけあって、かなり治安が悪いように思われて
いるが、夜さえ注意すればほとんど問題はない。夜は飲み屋以外あまり
店は開いていないのでそこまでブラブラする必要はないと思うが、暗い道、
「恐いな」と感じる所は避けた方が良い。日本人には馴染みのない黒人も
多いのもオランダの特徴。だから夜は少し威圧感を感じるかもしれない。
「夜は注意」というのは外国に出掛ける時には必ず注意してもらいたい。


アムステルダムは急いで観光するような町ではない。   
できればカプチーノでもすすりながら、のんびりと      
この町を 堪能するのがいいと思う。