In The Winter

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再びのオホーツク
最北の地は厳しくそして侘しい

2003.02.11 Tuesday 14:56:43 臨時報告!


ただいま宗谷岬到着!
・・そんだけです(^_^;)
2003.02.11 Tuesday 21:50:38 02/11報告


本日の朝は遅かった
一昨日から昨日にかけて少し無理してしまったようで、起きたのは10時をまわってからであった
急いで準備を済まし出発
目指すは最北端へ!
道路状況は最高、速度は最大に達する
岬は閑散とし最果て気分は盛り上がった
現在は例によりドームです

日誌補足
朝バスのけたたましい音と、ツアー客の驚嘆の声で目を覚ました。
例によっておばちゃん連中・・・
「なぁにこれ!」「もしかしてテント?」「嫌ぁ、気が知れないわねぇ・・」
「そういやこないだワカサギ釣りのテントで一酸化炭素中毒が有ったんだって、死んでないかなぁ・・」
「あ、なんか動いたわよ」
・・・・・・・・・・・・・・(-_-;)

どうやら観光客には白鳥以上に興味を引いたようであった。

その後、野鳥観察センターのおばちゃんに、バスがいっぱい来るからテントどかした方が良いわよと
ご忠告があったことからすごすごと撤収、11時には車上の人となりました。
その後は、のんびりと最北端を目指す。
天気は小雪のち晴れ。
道路は最初は圧雪アイスバーンであったが後に融雪剤を含んだシャーベット状の雪がぶちまけられ
なんとも汚いアスファルトに変わっていった

途中、猿払の道の駅併設のホテルにて軽く昼食を摂り、先を急ぐ。
峰岡の小さな峠を超えると、岬まで続く海岸線ぎりぎりの道が視界に開け
宗谷丘陵にそびえたつ電波等が見え始める。
右手には青黒く、そして真っ白な波が打ち寄せる最北の海
左手には真っ白な丘陵が広がり否が応でも最涯の気分が盛り上がる。
やはり、最涯には降り積もる雪が良く似合った

大岬の集落に差し掛かると速度を落としゆるゆると流す。
そしてその集落の端にある土産物店が途切れると、三角形の見慣れたモニュメントが目に入る。

バイクを、人気の少ない駐車場に滑り込ませた
本当に観光客は少ない。
時たま観光バスがやってきて、一瞬だが騒然とした雰囲気にはなるのだが急ぎのツアー客が去ると
また私一人だけの世界がそこには広がる。

やはり最涯はこうでないといかんな・・・・。
一人風の中つぶやく。

一時間ほどたたずんだあと岬を後にする。
稚内の町に近づくにしたがい天候は悪化してくる
前方の視界は舞い散る雪と正面に見える淡く弱々しい太陽に隔てられすこぶる見難い
何とか路肩に積もる雪を目印にゆっくり進んでいく。
そして、丁度稚内空港の脇に差し掛かった辺りで、前方から来る車両に違和感を覚えた。
ライトが一つ、そして感覚を空けもう一つ・・・バイク??
そう、荷物を満載したバイクと50tの4輪バギー
急いで手を振る。
相手も答えた!
自分以外にツーリングライダーを見かけるのはこれが今回初だったので思わず引き返し追走。
バギーの彼を引き止めると、岬まで行ってから稚内の防波ドームに戻るとの事
さぁ、今日は楽しい夜が期待できそうだぞ!!
再会を約束し、私も防波ドーム目指しひた走った。

市内に到着すると、すぐに防波ドームに落ち着いた。
全ての準備を終えたら、町まで食事と入浴に出かける。
食事は国道から一本外れたところにある焼肉屋にて、最北端到達記念の塩ホルモンをおごり
その後の入浴はドックの外れにあるスーパー銭湯の“カレー風呂”で冷えた体を温めた。
そして先ほど会った彼等を待ち受ける為午後8時にはテントに戻ったのだが・・まだ到着してはいなかった。
その後すぐに到着はしたもののすぐにノシャップ岬を隔て岬の反対側にある温泉に行ってしまった。
結局彼らがテントを設営し終えたのは午後の11時過ぎ
こっちはそれまでにウイスキーをしこたま飲んでしまった為もうダウン寸前。
少しばかり話しをしただけで深い眠りへと・・・
2003.02.12 Wednesday 22:04:55 02/12報告


粉雪舞い散る最果ての港町
人気の少ない夜の繁華街を一人ぶらつく
かつては栄華を極めただろうこの路地裏も、今はネオンの明かり少なく
どことなく寂しげに映る
小洒落た木のドアをくぐると、そこにはジャズの音色に彩られた空間が広がっていた
この忘れ去られようとしている港町には、少し不釣り合いにも感じられたが、腰は厳選されたであろう店の雰囲気に良く似合う木製の椅子に吸い込まれていった・・
外の気温は氷点下10℃
一時の安息は静かに過ぎて行く
少しボリュームの有るディナーは、今日一日何もしていない体にこたえたが
味は良く、全て胃袋の中へと消えて行った
満腹の幸せに浸るとともに心地よいジャズに耳を傾けながら、煙草をふかすと
今までの旅の記憶がふつふつと甦ってくる。
寒く厳しい冬の大地
一人、ちいさなバイクで走りまわっきた辛さ
その中で懸命に生きてきた人達との出会い
そして、厳しさとの代償とも言える、自然の美しさ
残り少ない旅の日程を悔やみつつ静かに店を後にする
また一人寂しく・・
日誌補足
この日の朝は、テント前室に吹き込む風の音によって目を覚ます。
テントから這い出ると、昨日は間違いなくアスファルト路面の上にテントを張ったはずなのに
周りはもう粉雪の絨毯が敷き詰められていた
昨晩到着した彼らはもうすでに撤収の準備を始めている。
話しを聞くと、道内4日で宗谷岬アタックを敢行しにきたらしい。
仕事の都合でそれだけしか休みが取れないとはいえ、まったく忙しそうであった。
しかし昨日から降り続いた雪は、彼らが上陸し北上を続けた2日間、異常な高温時とは打って変わり
本格的な冬の雪。
軽く細かい雪の結晶は、ずんずんとうず高く積み重なっていった。
そして彼らが出発する段階で、すでに15センチ以上の深さまで達している。
私:「こりゃやばいんじゃないの?」「今日はやめたほうが無難だよ」と一応声をかけては見たが
彼等:「いやぁ、ホントは泊まっていきたいけど、明日のフェリーで帰らなくちゃならないんで・・・」
とのこと。
お互い:「じゃ、気をつけてね!まだ道程は長いから。」
と挨拶を交わす。
そして彼らは出発していった
私はというと・・・・こんな雪の中じゃ町に出るのも億劫
港のフェリーターミナルでのんびりくつろいでいた。
午前10時過ぎ、ターミナルの2階で蟹弁当をいただいた後(結構お勧めみたい)
待合室に戻ると・・・・・・「お帰りなさい・・(ーー;)」
元気に出発していった彼らがベンチでくつろいでいた。
どうやらノシャップ岬にすらたどり着けなかったようだ。
話しでは、視界は利かない・スパイク(内地製)はピン数不足とオゾン劣化で効かない
風でハンドルを取られ・最終的に路上の白線(ここに氷が張り付く)の段差にタイヤをとられ転倒。
必死の思いで帰ってきたとの事。
やはりこれを乗り切るにはオーダーメイドの強力スパイクタイヤが必要だったのだろう。
その後は3人でのんびり過ごす。

のんびりついでにオホーツクを北上していた時に症例が酷くなったバイクのアイシング状態
風の吹き込まないドーム内にて原因を究明する事にした。
キャブレターを分解しジェットや空気流路を一つ一つ点検
結果として原因はパイロットエアジェット内に湿気を帯びた空気が入り、走行風により凍結と判断。
対処として、ライターにて空気流路の氷を溶解・乾燥させ、粘性の比較的高い潤滑油を吹き込む
その後あまった潤滑油をふき取り、応急の対処完了。
これで症例は一応解消
次回はこの対策として、最低限キャブレター前方にエアダムを付ける必要があるかもしれないなぁ。


午後になり少し天候が和らいできたので、ひとり散策に出かける。
目的地は・・・・ノシャップ岬
ドームを出て道道254号線に合流
進路を北に向け一路岬へ向け走る。
路面は圧雪アイスバーン、しかも通行量が多いため氷の表面は磨かれ、さらに微量な水幕が発生している。
最悪な状態だ。
足をついてもその意味は無くμは限りなく0に近い状態。
スパイクピンの先端がかろうじて路面と接触し、それだけが唯一の摩擦抵抗となり路面を進んでいく。
これじゃ無理だわ・・
彼らの判断は正解であった。
一応私は空荷状態であったのでなんとなく進んでいく。
ライダーハウスサガレンの交差点を右に折れ、何度か訪れた事のある道を・・・走っているのだが
一面の雪に覆われ訳がわからない、また思うように進む事も出来ない。
なんせ、このときの積雪量は約40センチ。
まったく除雪のされていない公園までの道は、軽く軟らかい雪に覆い尽くされていた。
こうなると押しの一手しかない。
公園までの約100メートル、何十分かかったかは不明だ。
大汗をかきながら、岬公園に到着。
ありがたい事に公園のトイレは営業していた。
そこでタバコを取り出し一服、ついでに汗でまだぬれきってない衣服を脱ぎ
最悪の状態だけは避ける事に成功。
大げさな話しかもしれないが、本当にトイレが生命線であったといえるかもしれない。
その後岬突端にバイクを押入れ記念撮影
こんな強風の中、カモメが一羽空を舞っていた。

私がテントに帰りついたのは午後3時半を回った頃であった。
引き返してきた彼らは、4輪バギーにて激走中・・・いいなぁ。
お願いして私も混ぜてもらった。
ちなみにミニカー登録なのでヘルメット無しでも公道走行できました・・・すげー寒かったけど

日が暮れてから来客あり。
バギーの彼らが稚内温泉に出かけた後になってしまったのだが・・
やはり、冬季北海道ツーリング掲示板にてお世話になった“こまこま氏”である。
当地在住の彼は仕事帰りに立ち寄っていただいた。
色々と正月のお話しや、稚内の現状などをお話ししていただき、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました
しかし、この時期こんなに気温が下がったのは久しぶりとの事
私も知床以来久しぶりに鼻毛が凍った。

その後は日誌本文にある通り、ボリューム亭という食堂でメンチカツ定食を食べ
帰りに梅の湯(ドーム最寄の銭湯)にてまったりした後、2日目の夜になる我が家に戻る。
またしても彼らが帰ってきたときには酔いが最高潮
寒さも手伝って早々にお開きとなりました。
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