r&m BD-1 インプレッション

 

  

 

まず最初に、俺は高級車であるBD-1の購入は勧めない

BD-1は、その個性的な抜群のデザインで購買意欲をそそるのだが、道具としての基本性能に著しく問題がある。

BD-1の最大の欠点は、

  止まれない事

である。簡潔に言えば、

 「転倒する。安定性がない。

のである。

小径車だから、安定性がないわけではない。

確かにBD-1は良く走る。サイクリングロードのような段差もなく、横から自転車が飛び出してくる事もない所で乗れば、転倒の心配もほとんどない良い自転車だ。

しかし、歩道の段差や、アナポコだらけの歩道などを走行する時には、BD-1のハンドルは非常に不安定になる。

BD-1の売りである独特のフロントフォークの設計に問題があるからだ。

自転車は[走る道具]ではあるが、[止まる事]は、走る道具の機能として走る事とセットである。

それがまったく満たされていない。

BD-1は元々工学部のライズさんとミューラーさんの2人の学生が設計した事から、基本的に自転車を道具としてみているのではなく、「設計」という思考から作られているのであろうから、道具としての作り込みが甘いのは仕方ないと言えば仕方ないのだが、しかし、10万円以上もする道具を作る者の姿勢として、「止まる」という安全を無視して、走る事やデザインを優先させる事は、正しくない。

価格よりデザインを優先させる事は許されるが、安全よりデザインを優先させる事は高価な道具としては許されない。

自転車はあくまで道具なのである。道具は、機能が第一優先である。

走る道具は、危険が身近な存在であり、その危険を伴う道具において、機能が「安全」という枠の外に、はみ出してはならない。

高価な道具を作るブランドにおいて、機能を追求する姿勢がないのは、単なるブランド料を乗せただけの安っぽいブランドであり、その姿勢は尊敬できない。

おそらくBD-1ユーザの限りなく100%に近いユーザは転倒を経験しているはずだ。しかもかなりひどい転倒になってしまっているはずだ。

俺は購入から2年間、実質使用1年以下で2回転倒した。転倒から1年以上経った現在でも手首に負担をかけると痛い。

2回の転倒とも、前輪ハブを支点とした[フロントフォーク - ハンドル - 腕]の回転運動とともにサドルからの突き上げで、体ごと前方へ放り出された。

これは独特のデザインであるフロントフォークの設計に問題があるためだ。

次項では、なぜBD-1が転倒するのかを検証したい。

2007.11.30