最近おもふこと。
スナック菓子感覚で
読んで下さい。


アレです。なんかの、ついでに、読んでください。
ちょうど、映画見ながら食べるスナック菓子のように。

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「壊れた」 投稿日:1月29日

 これとかこれとかを作ってました。もしよかったら読んでみてください。


 昔、実家の近所に、なおみちゃん、という女の人が住んでました。前にも書いたような気がするんですけど、なおみちゃんは、早稲田を3日で退学したという自称青年実業家と婚約してしまいました。

 わー! 絶対結婚詐欺師だよ!

 冷静に考えれば、その男がおかしいのは一目瞭然ですわ。

「俺は早稲田3日で退学してさあ。なんか想像と違ってたんだよね、大学って存在が」
「お前の存在が違ってるよ」

 正常な心理状態の女の子なら、こう返します。
 でも、アレなんですよね。なんかもう、騙されてもいいや! ってなっちゃったんでしょうね。

「俺は早稲田3日で退学してさあ」
「そうなんだー(ありえねー)」

 ありえねー、と気づきながらも、その男の嘘にあえて身を委ねたわけです。
 明らかに嘘の話を、いったいどんな顔をして聞いてるんだろう。
 こう、冷静沈着を常に心がけているクールガイ・俺には一生理解し難い感情だな、と思っていたわけですが。


 あの、スーツ買いに行ったんですわ。スーツ。まあ、社会人になるわけだし、こう、スーツが、普段着になるわけでしょ? だから、あの、一着くらい、良いスーツを持ってても損は無いよな、とか思って、街へ出かけたわけです。

 で、いつもなら絶対行かない、ちょっと高めのブランドショップに顔を出したんです。
 そこには、スーツ、置いてなかったんですけど、なんか良い感じのデニムのジャケットがあったので、べたべた触ってたら、お店の人が話し掛けてきて。

「このジャケットは、今日入ってきたばっかりなの。ほかの店で残ったやつを安く仕入れてきたから、ほら、見てこの値段」

 えー! 3万円が9800円になってる!

 いやいや、俺はアレだ、スーツを買いにきたわけだから。冷静になれ俺。

「いや、あの、実は、今日はスーツを買おうとおもってるんでちょっと……」
「え? スーツ? ちょうどよかった。裏に、明日出そうと思ってたやつがあるんだよ、実は。ちょっと待っててね」
「え、まじすか」
「ほら、これ、定価7万円なんだけど、4万で売ろうと思ってたのね」

 まじでー! でも、クールガイ・俺はここでぐっと気持ちを鎮めます。浮ついた気持ちが失敗のもとなのです。

 店員は続けます。
「彼氏アレじゃん、さわやかじゃん、だから、出しちゃおうと思ったんだよね」

 わあ、すげえ分かりやすいヨイショのしかた! ありえないよね。ありえないどころか、冷静に聞くと、馬鹿にしてる感さえ漂う。さわやかだから出したて。意味がわからない。

「2着あるんだけどさあ、どっちがいい?」

 わあ、その手法知ってる! ホントは1を買う、2を買う、買わない、という3択なのに、「どっち?」と聞くことによって2択にしてしまい、選ばせることによって、自らの意思でその服を選んだ気分にさせる、セールスの基本だ。こんな古典的なトリックに引っかかるほど俺は馬鹿ではない。

「これ、明日からのバーゲン用の品なんだけど、友達とかには言わないでね。すぐなくなっちゃうから」

 わあ、秘密の共有で親近感を与えるってか! ちゃんと見破ってるよ!  俺にかかれば全部お見通しだ!


 スーツ買いました。あれー?
 デニムジャケットも買いました。


「っていうか、えー!」 投稿日:1月26日

 ベルが、電話を発明した時の逸話。

 別の部屋に居る助手のワトソン君と、電話の試作機で交信を試みるも駄目で。落胆してる時にベルが薬品をこぼしちゃって、思わず、「ワトソン君、ちょっと来てくれ」って電話に向かって言ったら、ワトソン君が飛んできて、一緒に薬品を片付けたんだけど、しばらくして、「っていうか、えー! 電話通じてる!」っていうアレ。

 こういう、「っていうか、えー!」ってあとから気づくのって、なんか面白い。

 ベル面白いなあ。そしてベルの遺志は、ベル研究所に着実に受け継がれているといいなあ。

 ベル研究所で発明されたモノは、まあ、いろいろありますけど、例えば、デジタルコンピューター。

「うーん、デジタルコンピューター試作品を作ったものの、動かないなあ」
「先生、設計図の、この式、まちがってません?」
「え? どこどこ? ちょっとデジタルコンピューターで計算させてみよう」

 ピコピコ。

「あってるよ」
「あってますか」

「っていうか、えー!」

 あと、レーザーなんかも、ベル研の産物ですね。
 暗室にて。
「うーん。レーザーがうまく出ないなあ」
「困りましたね、先生」

 ガタン!

「な、なんだ、なんの音だ」
「ちょっと待ってください、レーザーで見てみます」

 ビー。

「なんだ、猫か」
「びっくりしましたね」

「っていうか、えー!」


 すげえベル研入りたい。


「まわりくどい」 投稿日:1月24日

 もうかなり昔見たことなんで、あの、今あるかどうかはよく知らないんですけど、あの、テレビでね、犯罪の特集で、パチンコのロム交換? てのをやってたんですわ。

 あのー、良くは知らないんですけど、深夜こっそりパチンコ店に忍び込んで、台の部品の一部を、持参した部品と取り替えてしまうんだとか。
 で、犯人は、次の日、何食わぬ顔で客として現れて、自分の細工した台に座るんです。
 で、特殊な打ち方をすると、じゃんじゃんばりばり出てくる、と。これ、万が一その台をほかの人に占領されてても、この特殊な打ち方をしないとただの台と変わらないので、全然問題無い。

 すげえ! 考えた奴頭良すぎ! とか思ったんですけど、よく考えれば、深夜こっそりパチンコ店に忍び込んだ時点で、お金とか金庫とか盗んじゃえばいいのに。

 よく考えたら非常にまわりくどいことをしていることって、あるじゃないですか。

 ウチの研究室は24時間自由に出入りできるのですが、まあ、一応セキュリティーの面から、深夜は暗証番号を入力しないと入れないようになってます。小型電卓みたいな装置がドアの横についてまして、そこで4桁の暗証番号を入力すると、ドアがウニュイーン、て開きます。ウニュイーン。俺、このドアの音の真似がとても巧いんですけど、なかなか披露する場がありません。
 ああ、ボタンなんですけど、もう、のべ何千人が押しまくって必要なボタンにだけ手垢がついてるので、なんとなーくパスワード予想できちゃうんですけど、まあ、とにかく、そういう仕組みになってると。

 で、そのボタンなんですけど、結構小さいんですわ。多分、ちょっと太った人とかだと隣のボタンまで一緒に押してしまって一生入れないのではないか、と思うくらい小さい。今思い返せば、夜の研究所内は細い人の比率が多いように思う。

 この前あまりにも寒かったから皮手袋はめたまま押したんですけど、アレですもん。全然押せなかったですもん。こう、押してるつもりなんだけど、多分、皮手袋って、こう、指とか一回り太くなるから、隣も一緒に押しちゃってるのか何なのか、いっこうにドアはウニューイン、と開かない。ウニュイーン。俺、このドアの音の真似がとても巧いんですけど、なかなか披露する場がありません。

 で、そう、このままじゃ開かない。どうしよう。俺はとっさに左の皮手袋を取って、左手で、右の皮手袋の指先部分をねじって細くしようと努めてました。

 なんとか押せたんですけど。左の皮手袋を取った時点で、素手で押せばいいじゃん、とあとで思った。


「先生」 投稿日:1月20日

 あのー、昔、うちの町内で、毎年、子供相撲大会みたいなのが開かれてたんですわ。けっこうひっそりと開かれていて、俺とかやってること自体全然知らなかったんですけど。
 別にまわしをしめてやるとかじゃなくて、ホント、神社でこじんまりとやるだけの。

 で、なんでか忘れたけど、なんかのきっかけで、一回だけ出ることになったんです。
 俺は相撲なんて全然見てなかったし技も知らなかったんですけど、出るからには勝ちたいじゃないですか。俺もそういう性格だったし、父親も、そういうのは絶対勝って来い、みたいなタイプの人だったので、相撲大会の前日、技を、教えてくれたんですよ。

 とったり

 聞いたこと無い技だけど、大丈夫なの?

 そしたら、「いや、俺はやったことないけど、素人相手にはこの技が一番効くって、常務が」
 さらに、「俺は出来ないけど、仕組みは分かったから教えられる」
 まだ続けます。「おまえがとったりで勝ち進んだら、相手はかならずとったりを真似してくる。そこで、逆とったりだ」

 俺は、相撲大会での敗北を予感しました。
 まあ、先生が駄目だと、何をやっても駄目でありまして。

 ああ。この前ね、テレビで、カンボジアの伝統舞踊を蘇らせる、とかいうのをやってたんですわ。

 カンボジアと言えば、ポル・ポト派の政策で一旦歴史がリセットされた国と言われています。20世紀後半、急激な共産化をすすめるのに邪魔な知識人や文化人などを次々に殺していって、実に国民の4分の1が殺されたとか。
 古来から脈々と受け継がれていた独自の文化は、白紙になってしまったのです。
 しかし、そんな国で、かろうじて殺されなかった伝統舞踊の踊り手が舞踊の学校を開いた。伝統舞踊の火はまだ消えていなかったのだ!

 うん、いい話なんだけどね。
 でも、先生は、文化人をかたっぱしから殺すポル・ポト派に殺されなかったほどの踊り手。
 大丈夫かなあ、とか、ちょっと思う。

「先生、先週言ってたことと違う!」
 生徒に指摘されたり。

 あと、なんか、ちょっと忘れちゃった部分、勝手に作ったりして。
 でも、生徒にはバレバレなの。
「あそこ絶対先生勝手に作ったよね。明らかに一部分だけクオリティー低いもの」とか生徒同士で言ってる。なんか、その場で手をたたくだけ、とか、そういうの。


「直せない」 投稿日:1月18日

 あのー。
 巷には有用なフリーソフトがいっぱい出回っていまして、挙げればきりがないですよね。
 まあ、俺が愛用しているところで行きますと、Sleipnir、偽メッセンジャー、Terapadとか。まあ、それ以外にも死ぬほどソフト入れてるんですけど。

 で、俺は、ダウンロードしたファイルは全部「private」っていうフォルダに入れるようにしてるんですわ。その中で解凍させて孫フォルダ作って使う。
 バックアップを取るときは、privateフォルダをそのままコピーすれば良いわけで、使い勝手は非常によろしいのですが。

 ある日よく見たら、フォルダ名、privateのつもりが「pribate」になってました。わあ、恥ずかしい! 慌てて直そうとしたのですが、これ、直すわけには行かないんですよ。
 デスクトップにはフリーソフトのアイコンがずらりと並んでいまして、そのアイコンは「pribate」の中のファイルを参照するようにリンクされている。
 ここで勝手に俺がフォルダ名を変えてしまったら、デスクトップ上のアイコンが全部使えなくなってしまう。
 それから、ソフトの中にはいろいろなデータを使用するものもありまして、フォルダ名を変えてしまった場合、どんな不具合が出るかまるで予想がつかない。

 泣く泣く、フォルダ名を直すことをあきらめました。
 スペルミスを分かっていながら、醜態をさらし続けなければならないこの屈辱。まあ、パーソナルなコンピュータの中身を誰に見せるわけでもないんですけど、なんか、毎日、スペルの間違ったフォルダを見なければならない無力感は筆舌に尽くしがたい。

 まあ、半年前ハードディスクがクラッシュしまして、全部ふっとんだんですけど。多分、pribateのbの辺りからクラッシュが始まったと思います。

 さっき、修士論文に載せるグラフを作ってまして。
 グラフは50個くらいあるので、種類別にフォルダに格納しているのですが、全データ平均のグラフを格納するのに適当なフォルダ名は無いものかと考えてて、ああ、全データの「全」を取って「オール」にしよう、と。

 「oll」

 なんだろ、俺、そういう病気かなあ。
 ちなみに、ほかのプログラムから参照しているのでもう直せません。
 参照したくないよね。「oll」なんて参照したくないよね。ごめんね。


「分かり合う」 投稿日:1月16日

 自転車乗ってたんですよ。

 あのー、人とすれ違うときにね、まあ、自転車乗ってない時もそうなんですけど、俺が右へ行くと相手も向かって右へよけて、左へ行ったらなんだ相手も左へよけて、みたいなこと、あるじゃないですか。
 まま、歩きのときはまだぶつかる心配は無いんですけど、自転車って、速いじゃないですか。最悪、急ブレーキをかけて止まらなきゃならなくなっちゃうんですよね。お互い嫌な気分になります。喧嘩します。殴り合いの喧嘩します。負けます。腹いせに近所の猫を虐待します。それをデジカメで撮ってネットで流します。全国が震撼します。捕まります。

 ほら。お先真っ暗なんですよ。
 まあ、とにかく、イライラするわけです。毎回毎回。
 でも、あのねー、俺、今日、すごい悟った。自転車漕いでて、最高のすれちがい方法を悟った。ていうか、教えてもらった。

 今日、最高な人とすれ違ったんですよ。

 彼は、前方から近づいてきたんですけど、あの、俺の姿を確認するや、くいっと、大げさに左にハンドルを切ったんです。左に寄れるほど広い歩道ではないので実質的には左へ移動してないんですけど、左へ行くという明確な意思表示をしたんです。

 俺はとっさに、右へハンドルを切ってました。もちろん実際寄ってるわけではないんだけど、大げさに右へ行く意思表示をした。

 そしてお互い、スーっと、何事も無かったように通り過ぎたわけです。
 かっこいいでしょ? 右へ左へと慌てることなく、涼しい顔ですれ違う俺たち。大技が決まったかのように気持ちよかったもん。ていうかすれ違うときハイタッチしたからね。メールアドレスとか交換したからね。

 なんか、まあ、こういう、知らない人と何かを分かり合えた瞬間、ってのはたまらないですよね。

 あの、イービーンズ行ったんですけど。イービーンズって、あの、いろんな店が入ってるビルなんですけど、で、エレベーター入ったんですよ。
 そしたら、4階抜かして全部の階のボタン押してあるの。ほら、エレベーターって数人しか入れないじゃないですか。で、全員行き先が違わないと全部のボタン押すことはできないわけで。全部の階のボタンが押されることは本当にめずらしいんです。
 で、今日も、あと一歩のところまで来たのに一つ消えている。不人気の4階。「また4階がゼロか……」多分、みんなあきらめてたと思います。でも、最後にエレベーターに滑り込んできた俺の指は確実に4階のボタンを捉えた。
「ワアー!」
「全部押したぞ! やったあ!」
「おめでとう! おめでとう!」

 この、みんなで何かを成し遂げた達成感ね。いつまでもあのエレベーターに乗っていたかったなあ。
 っていうか、そのあとエレベーターでみんなで飲んだ。100往復くらいした。


「成人式考」 投稿日:1月13日

 Yahooのニュースの見出しが面白かった。

 「混乱なしに市長も涙 那覇・成人式」

 若者の珍行動もなく無事に終わったことを泣いて喜ぶ市長。
 なんでもないようなことが幸せ。
 なんか、虎舞竜の歌詞みたいですね。

 まあでも、不況だ、戦争だ、とみんなが意気消沈しているこの時代、こういうなんでもないことに幸せを感じることは、とても重要なことかもしれない。俺も今日あったいろいろななんでもないことに涙してみよう。

 ・悪い夢を見なかったことに涙

 ・無事にパソコンが起動したことに涙

 ・のり弁が売り切れてなかったことに涙

 修士論文追い込み期なのにろくなことしてない俺に涙。

 まあまあ、アレですけど、話元に戻しますと、成人式が怖いっていうの自体おかしい。
 大人が、完全にナメられているじゃないか。チンピラみたいなのに成人式をめちゃくちゃにされてたまるか。今こそ大人は立ち上がるべきだ。

 俺、考えました。大人がなめられない方法。
 大人は本気になればこんなことできるんだぞ、ってのを見せ付けてやるんです。

 まず、荒れている学校を選んで、無人島に連れていきます。
 次、次が重要。誰も思いつかないよ。
 そこで、なんと、殺し合いをさせるのです。生徒同士、殺し合いさせるの。
 えーっ!? でしょ。そんな大胆なことどうして思いつくんだ!? でしょ。てへへ。
 各生徒に、いろんな武器を支給するとさらに面白くなるかもしれない。

 俺って天才かもなあ。パクリの。


「もうちょっと」 投稿日:1月12日

 映画は最後まで見る派です。

 あのー、ほら、感動する映画とかで、最後、ほんとジーンと来たりね。それか、ホントやるせない話で放心状態になったりして。
 で、映画終わりました。
 エンドロール流れはじめました。

 エンドロール流れ始めると、まだ暗いのにそそくさ帰る奴がホント信じられない。
 さあ、帰ろ帰ろ、みたいな。
 もうちょっと浸ろうよ! なんでそうすぐ現実に返れるんだろう。レンジでチン世代め。レンジでチン世代の意味が自分で言っててわかんないけど。

 ホントに、あの、まあ、よく言えば切り替えが早いと言うんですかね、でも、なんかとても悲しいというか。

 ああ。あのねー。結婚式の披露宴で、こう、友人代表が、けっこう泣ける話とかするじゃないですか。で、出席者は食べる手を休めて、そっち見ますよね。で、感動してこっちもちょっとジーンと来ちゃったりするじゃないですか。
 で、スピーチ終わりました。
 拍手しますわ。

 そのあと、みんなが身体を一斉に料理のほうに向けなおす瞬間がたまらない。
 さあ、食べよ食べよ、みたいな。
 もうちょっとスピーチの余韻に浸ろうよ!

 横に座っていた友達なんて、泣きながら伊勢エビにかぶりついていた。
 泣くか食べるかどっちかにしろよ!


「モンゴル」 投稿日:1月9日

 昔テレビで見たんだけど、あのー、バラエティー番組でね、あの、モンゴル人数人に、グラビアアイドルと山田花子とどっちを嫁にしたいか、ていうアンケートをとってたんですわ。

 これが、まあ、面白いんですね。あの、山田花子が意外に健闘、ていうか、確か勝ったような記憶があるんだけど、山田花子を選んだ人の理由が面白い。
「丈夫そうだから」
「馬の世話をよくしそうだから」
「いっぱい子供を産みそうだから」

 どれも、生活に密着した、実用的な理由。

 この前、バッグ買いに行ったんです。
 前にも書いた気がするんだけど、俺、バッグ、分かんないんですよ。分かんないってのは、あの、長い間バッグというものを欲しいと思わなくて、バッグに対する興味が皆無で。
 人がどんなバッグを持っているかとか気にもしていなかったので、なんだろ、かっこいいバッグとそうでないバッグを見分ける目が無いんです。

 で、長いこと数年前に買ったバッグで過ごしていたのですが、まあ、バーゲン中だし、こう、新しいの買っても良いかなと思って、遂に、この前かばん屋に足を運びました。

 案の定、まったく分からない。
 店頭で人気ナンバー1、とか書かれた数千円するバッグと、ワゴンセールのバッグの違いが分からない。売れ筋商品には、大抵くねくねした紐がついてるんだけど、まったくかっこいいと思えない。三角形のバッグは、人を馬鹿にしてるとしか思えない。

 まったく分からなかったので、一番入れるとこがいっぱいあるのを選びました。ポケットいっぱいついてるの。

「何故そのバッグを選んだのですか?」
「入れるとこがいっぱいあるから」

 なんて実用的な理由。
 モンゴル人みたい、とか思いました。


「におい」 投稿日:1月7日

 最近、においの出るストラップ、てのがあるらしいんですわ。なんか、コーンポタージュ、だとか、コーヒー、だとかの缶の形をしているストラップなんですけど、着信が有ると、その物の匂いを発して知らせてくれる。

 まあ、でも、着信があってポケットの中のコーンポタージュの匂いが鼻にとどくまで、どのくらいの時間がかかるかを考えれば、まったくもって意味の無い、というかポケットの中のコーンポタージュの匂いが鼻にとどくかも疑問だし。相手は怒って100回も200回も電話をかけて、もしかしたらポケットの中は匂いが充満して本当のコーンポタージュが出来てしまうかもしれない。

 まあ、馬鹿な試みと言って切り捨ててしまえばそれまでの商品なんだけど、今まで工学の分野では視覚、聴覚、触覚を主に利用してきたわけで、嗅覚や味覚を使ったらもっと面白いものが作れるのではないか、という動きは近年盛んになっているとか。それを睨んだオモチャ、と考えたら、このストラップも、有意義なモノになるんじゃないか。

 今後、携帯電話本体から匂いが出るようになるかもしれない。着メロ、の代わりに、着スメ、とか言われて、自由にダウンロードできるようになったり。

 彼女はジャスミンの匂い、友達はラーメンの匂い、嫌いな上司はうんこの匂い、というように相手によって変えることもできる。
 上司からばっかり電話かかってきて、自分自身がすごいうんこ臭くなったり。

 まあ、でもアレですよ、着スメには欠点がある。

 まず、着信があってから、本人が気づくまで、少しタイムラグがあること。
 電話かけて10分後にようやく気づく、なんてのが続けば、相手は怒ってしまう。

 あと、「あれ、鳴ってると思ってるのに鳴ってなかったや」みたいなこともある。
 よくあるのは、バイブモードにしながら原付乗ってると、原付の振動だかバイブの振動だか分かんなくて、あれ、電話鳴ってるのかな、とか思って、信号待ちで電話ポケットから取り出してみるんだけど鳴ってなかった、みたいなの。
 今後、「匂いモード」にしているとき、あれ? うんこくさい気がする、上司かなあ、とか思って電話を取り出してみるんだけど鳴ってなくて、ああ、なんだ、この匂いは今俺がしてるうんこだ、みたいなことも多々あると思う。

 そんな「におい間違い」を解消するために、「においセンサーストラップ」なんてのが開発されたりする。

 これは、なんと、着スメに瞬時に反応して、あゆとかのメロディーが流れる。


「鳥」 投稿日:1月5日

 タイの道端には、かごに入った鳥が売られているらしい。
 これ、別に食用とかじゃなくって、あのね、買ったら、放すんですって。逃がしてやる。
 どういうことかっていうと、あのー、捕まった鳥を開放してあげると、良い事をしたってことで、その人の「徳」が高まるとか。仏教の国タイでは、徳を高めることがとても重要視されていて、あー、なんか、最近アレだなー、徳たんねーなー、みたいな時に、鳥を買って、放すわけです。サプリメント感覚。

 日本では、最近食生活偏ってるなあ、と思ったらビタミン錠剤飲んだりして穴埋めしたりするじゃないですか。そんな感じで、タイでは、なんだ、例えば、人殺しちゃったあととかに、鳥を逃がして穴埋めする。

 まあ、でも、アレですよ。鳥かごに鳥が入って売られてるってことは、鳥かごに鳥を詰めてる奴が居るっていうことじゃないですか。
 これは、何だろ、逆にすんげえ良い事しすぎた時とかに鳥詰めるのかな。なんか、俺のくせにちょっと良いことしすぎたなあ、徳貯めすぎたなあ、みたいな時、鳥を2、3羽詰めて調整する。徳のダイエット。

 まあ、でも、鳥にしてみればたまんないよね。
 捕まったと思ったら放されて、なんかまた捕まって。まったくもって、何がしたいのかわからない。人間って、もしかしたら、ものすごい馬鹿なんじゃないのか。こんな馬鹿な生物だったら戦ったら勝てるんじゃないかなー、みたいな。
 そして渡り鳥によって、人間馬鹿説は全世界を駆け巡る。

 首都圏で人間がカラスにやりたい放題されるのも、このへんから来てる気がする。


「誤解」 投稿日:1月4日

 誤解されてるんじゃないかと思うことって、あるじゃないですか。

 あのねー、この前、車運転してたんですわ。
 あの、車って、アレなんですよね。はじめ、なかなか暖房効かないでしょ。この時期とか、もう、早朝とか、たまんないんですよ。温度的には、野菜室ですから。
 まあ、時間もったいないんで暖まるのを待たずに出発するんですけど、ホント、寒いんですよ。寒い。
 だから、こう、身体をね、ガッコンガッコン前に後ろに揺すりながら運転するわけです。ホント寒いから、ありえないくらい前後に揺らします。

 で、信号待ちになりまして。
 俺は相変わらず寒さに震えていたんですけど、そこに、ラジオから歌が流れてくる。
 歌いますよ、そりゃあ。口ずさみます。ほーしもー無いー くーらやーみでー。

 ふっと何気無く横を見ますと、歩道を歩いてるカップルがこっちを見てニヤニヤ笑っている。え、何が可笑しいんだろう、とかちょっと考えたんですけど。
 あー。
 もしかして、こう、身体をありえないくらいガッコンガッコン揺すって歌ってるのが、ノリノリと思われたんじゃないか。いやいや! 歌ってはいたけれど、そこまでノリノリじゃないよ! 違うの! この身体揺すってたのは歌とは関係無いの! 寒かったの!

 まあ、全然関係ない歩行者にそんなことを説明できる筈も無く。
 ホントこういうのは悔しい。
 
 あー。
 研究室入って間もない頃だったんですけど、あの、卒論書いてまして。で、ちょっとわからない事があったから、先輩に聞きに行ったんですよね。
 そしたら、先輩、ちょっとお取り込み中で。「後でいいかな?」と言われました。
 まあ、仕方ない、インターネットでもやって時間潰してたんですけど。

 で、しばらくしたら先輩のほうから来てくれて、
「今なら大丈夫だけど、時間あいてる?」
 俺、「今……はい」って言ったんですよ。
 そしたら、先輩、「そっか、じゃあ、またあとで」と言い残して行ってしまったんです。「あ、あのう」と声をかけたときにはもうどっか行っちゃってた。ミステリー。

 まあ、この話は不思議な話としてずーっと頭の片隅にあったんですけど、最近恐ろしいことに気が付きました。
 もしかして、先輩は、「はい」と、「いい」を、聞き間違えたのではないか。

「今なら大丈夫だけど、時間あいてる?」
「今……いい」
「そっか、じゃあ、またあとで」

 恐ろしく自然だ! 自然だけど! 先輩に「いい」とか言ってる俺。
 ありえねー! 礼儀正しいヤスノリ坊ちゃんで通ってるのに。「いい」て。今さらではあるけれど、すごい弁解したい。


「名医名患者」 投稿日:1月3日

 横山光輝の三国志を読んだことのある人は少なくないかと思うんですけど。俺もすんごい好きで、あの、もう、何べん読み返したことか。個性豊かな武将たち。謀略の数々。魂揺さぶられる男のドラマです。
 まあ、言われ尽くされてることですけど、横山さんの描ける顔の種類が5個くらいしか無くて、あとは兜やら髭やらで判断しなければならないのがたまにキズですが。
 確か、ある巻から曹操がいきなり髭生え出して、このおっさんだれだろう、とかずーっと思ってました。で、あるとき、ふと思い立って髭を指で隠してみたところ、よく見慣れた曹操でした。
 あと、よっぽど書き分けに困ったんでしょうね、目の下にクマが出来てるキャラとか登場したり。どんな奴だよ。

 まあ、横山三国志は全部で60巻ありまして(辞典等を含めれば62巻)、それだけあれば有名な場面はいくらでもあるんですけど、その中の一つに、「名医名患者」という章があります。

 手元に文献が無いのでうろ覚えなんですけど、蜀の武将の関羽が弓矢に当たって手傷を負ってしまう。傷はどんどん悪化して、関羽は戦えなくなってしまうのですが、そこに当時随一の医者と言われていた華陀がやってくる。
 華陀は、関羽の腕を直すには、切り開いて悪い血を出して、骨を削らなければ直らない、みたいなこと言うんです。当時はまだまじないやら祈祷やらが横行していた時代。骨を削るなんて常人のすることではありません。
 しかしそこはさすが関羽。素直にやってもらうことにするのですが、華陀がね、なんか、腕を机に縛ろうとするんです。めちゃめちゃ痛いんで、暴れないように、てことで。

 でも関羽は断るんです。縛らなくても私は暴れないから、はやく治療してくれ、と。
 果たして、腕を切開され、骨を削られても関羽はぴくりともせずに座って居た。

 無事手術は成功して、関羽が感心して「いや、さすがに華陀殿は名医だ」と言うと、華陀は「ならば関羽殿は名患者だ」と言った。

 きゃー! きゃあー! しびれる!
 いくら華陀が名医だったとしても、患者が「腕切開ぜったいやだ!」とかゴネたり暴れたりしたら、実力の半分も出せないんですよ。
 名医の影には名患者あり。
 名医が実力を発揮するためには、患者の協力が不可欠なのです。

 近くのローソンに、すんごいレジ打つのが速いバイトが最近入りました。
 まあ、すんげーどうでもいいんですけど。無駄にレジ打つのが速い。別に混んでるわけでも何でもないのに速い。ピッピピッピ打つ。

 で、俺の前の客が、「あ、ちょっと待って」とか言ってお茶取りに行ったんですけど、なんかもう、彼、ぶち切れそうなんですよ。

 多分ですけど、彼は、タイムトライアル感覚なんです。
 商品置かれてお会計済むまでの時間を何か誰かと競ってるとしか思えない。
 他のバイトとかと金でもかけてやってんのか、自分で勝手にやってんのか知りませんけど、まあ、とにかく、名レジ打ち。

 もう、こうなったらね、俺、彼に全面的に協力してやろうと思ってね。
 彼のレコードタイムを1秒でも縮めてやろうと思ってね。
 例えば、おつりを用意している間に小銭のとこ開けて待ってるだとか、商品は全部裏返しで置くとか。バーコード読み取りやすいようにね。あとは、温めないでいいです、って言うとか。

 名レジ打ちの影には、名買い物客あり。
 二人三脚で記録に挑戦しています。がんばろうね!

 でも、さっき、買ったばっかの弁当を家の電子レンジで温めてたんですけど、あれ、俺何してるんだろ、とか思った。


「強要」 投稿日:1月2日

 あー。何で更新してるかっつーと、実家帰って無いからですよ。多分更新止まってる人は、実家とか家族でぬくぬくしてる幸せな人。春を愛する人は心強き人。

 俺はといえば、あのー、提出期限が1ヶ月に迫った修士論文を書いている最中、というか正確に言えば修士論文に使うデータを取得している最中です。まだ書いて無いよ! これ自慢なんだけど。胸を張っていいと思う。世界に誇って良いと思う。

 さて。修士論文に追われてる俺ではありますが、実は、俺、毎年正月は実家帰って無いんですよ。混むし。新幹線正面から見るとムカつくし。駅のホームで車掌の物マネしてる中川家の物マネしてる奴見かけるとさらにムカつくし。

 まあ、とにかくお正月は帰らないことにしているのですが、あのー、この前、教授から宣告されまして、「お前は全然修論の結果出てないから正月帰っては駄目だ」と。

 んー。あー、なんかね、いや、始めから全然帰るつもりなかったんですけど、人からこう帰っては駄目だとかいわれると、なんか腹立ってきてね、帰ったろかな、みたいな気になってくる。母親の雑煮を久しぶりにすすりたくなる。父親の四の字固めを久しぶりに食らいたくなる。

 始めからそうするつもりだったのに、強要されるとやりたくなくなる人間の心理。

 バイトとか、12月24日暇だから全然入るつもりでも、いざチーフとかから「お前24日暇だろ? 入ってね」とか言われると、すげえ無理やり用事作ってでも入りたくなくなるのと一緒。俺昔やったことあるもの。とっさにでまかせを言ったので、「あ、駄目ですその日は、い、いとことバースデイです」って言っちゃった。
 バースデイ。
 しかも、いとこと。
 意味が分からない。
 結局、24日がイトコのバースデイだという話をでっちあげて落ち着いた。


「ちんこ」 投稿日:1月1日

 ちんこ!

 yasunori@です。今年もよろしくお願いします。

 小学生のとき、「5万個」という言葉を読むのが恥ずかしかった人は、少なくないのではないか。「万個」部分を読むだけで、クラスメイトから冷やかされた。教科書を読む授業で、自分の分担に「万個」的記述が無いことだけを祈った。

 しかし、例えば中学生、高校生にもなれば、「5万個」くらいでは反応しなくなる。「万個」が、女性器を示すものでは無いと、みんな分かるからだ。同音異義語にいちいち反応していては、身が持たない。
 MA-N-KO という音だけでパブロフの犬状態に反応して顔を赤らめていた少年少女時代からの脱却である。

 音だけで判断してはいけない。
 意味を感じ取るのが大人の証拠。

 友達とメッセで話していて、「おっぱい」という単語を読むとクラスメイトに笑われた、という話を聞いた。
 そのおっぱいは、「赤ちゃんにおっぱいをあげる」というシーンであって、全然卑猥な表現では無いというかむしろ生の歓喜に満ち溢れたおっぱいであるはずなのに、笑うのはやっぱり子供。

 これが、「おっぱいにむしゃぶりつく」だとか「おっぱいを嘗め回す」だとか、そういうシーンであれば、大いに笑ったり恥ずかしがってくれて良いのだけど。

 言葉だけで判断してはいけない。
 前後の繋がりを感じ取るのが大人の証拠。

 嘗め回すおっぱいは、恥ずかしい「おっぱい」だけど、赤ちゃんにあげるおっぱいは、恥ずかしくない「おっぱい」なのだ。

 言葉には二面性が有って良いと思う。
 今まだ二面性を持ち合わせる言葉は少ないけれど、もしすべての言葉が恥ずかしい面と恥ずかしくない面を持ち合わせ、それを巧みに織り成して行けば、なんとすばらしい文学ができる事だろう。組み合わせは無限大、意味の取り方も無限大。いろいろな解釈が飛び交い、文学の表現力は一気に深まる。例えば純恋愛を書きながら、一方の解釈で卑猥な官能小説になる、というような、立体的な表現方法が可能になるのだ。

 そのためには、国民一丸となって、すべての言葉に恥ずかしい意味と恥ずかしくない意味を植え付けなければならない。

 そこで、まず手始めに、「ちんこ!」を、新年の挨拶にしたい。
 新年の挨拶に用いられる「ちんこ」は、言っても恥ずかしくないほうのちんこなので、女の子でも平気でいえます。赤ちゃんにおっぱいをあげる、って言えるでしょ? それが言えるなら挨拶のちんこも言えるはず。
 言ってください。ちんこって言ってください。と、女の子に嫌われたところで新年の挨拶と代えさせていただきます。おしっこ!(さよならの意)。