このコーナーでは、撮影現場などでもれた「印象深い一言」を毎週ピックアップして、ドラマの内情やスタッフの愚痴などを交えつつ、視聴者の皆様にさらにドラマを楽しんでいただくために語り尽くそうと思っています。
もし、さらに聞きたいことなどがありましたらBBSにどうぞ。時々お答えすることができる…かもしれません。



(最終回オンエアを直前に控えた中江ディレクターのお言葉)

現在、12月23日AM10:05・・・・・・。
そう、あと12時間後に最終回のオンエアがはじまる。
ようやく編集も終わり、MA作業真っ最中の中江氏にインタビューしてみた。

Q.まだ最終回に向けての作業は続いてますが、全ての撮影が終わった中、印象に残っているところがあったら教えてください。
中江:そうですね。クランクインの日と、おとといのクランクアップの日かな。
Q.キャストの皆さんともこれでお別れですが、何かメッセージはありますか?
中江:そうですね、いろいろあるんですけど・・・
 豊川さんは「この世の果て」以来でしたが、あの頃とはオーラみたいなものが格段に違っていて驚きました。
「新児」という役に愛着を持ってくれていたので、キャラクター作りに関して濃〜いディスカッションができて楽しかったですね。
・・・あの頃から立ち姿の決まる人だと思ってたけど、自転車を漕ぐ姿も決まる人だっていうのは、今回、新発見だった(笑)。
 紀香さんは、非常に取り組み方が真面目な方でした。こちらの出す厳しい要求に苦悩していた姿が印象的で、感受性が強くてデリケートなのが、演出していても伝わってきましたよ。
 吾郎君は「二十歳の約束」以来6年ぶりだったんだけど、いつのまにかスッカリ存在感のある役者になってて・・・いろんな意味の存在感でこのドラマを支えてくれたと思います。
こんなに雰囲気のある、頼れる役者になっていてくれたのは、嬉しい驚きでした。
 篠原涼子さんも、支えてくれましたね。素晴らしい存在感で、女優としても、女性としても惚れてしまいました(笑)。
 石黒さんはしばらく寝芝居が続いたんで「ギャラ泥棒」とか言われてたけど(笑)、1話と最終回の彼の演技力がなかったら、このドラマは成立していなかった。
 それから今回、仕事ができてよかったとつくづく思ったのは余さん。はじめてだったんですが、前から一度お仕事してみたいと思ってたんです。
色っぽくて、素敵で、可愛い方ですね。
 床嶋さんは追い詰めれば追い詰めるほどイイ味を出す、底力のある女優さん。
あの悲しい役がとてもはまってた。
 はまり役といえばモロさんも、モロさん自身の照れ屋なところが、ノノさん役に妙にマッチしてましたしね。
 『都屋3アミーゴ』の鹿内さん、津村さん、明郷さんはいつも収録が深夜までかかってしまって・・・本当にお疲れ様でしたと言いたいです。
この皆さんが揃った時の収録は真剣なシーンなのに賑やかで楽しかった。
 それから、女優デビューの菊川さんは、固さがとれないまま終わってしまったけど、
次回作は期待したい。
同じくデビューの菅原さんは、次はもっと明るい役が見てみたいですね。なんといっても山口Pイチオシだし。それから・・・、
Q.・・・随分、メッセージがたくさんあるようですね。
中江:そうそう。この作品自体、とても遣り甲斐があったんですよ。出演した役者さんそれぞれと話しこみながら作っていけたから楽しかったしね
それも、脚本がしっかりしていたお陰だと思ってます。
Q.脚本家の井上由美子さんはどのような印象でしたか?
中江:実は「ギフト」で一度仕事をしていて、是非またやりたいと思ってたので、今回チーフで出来てよかった。
美人脚本家ですよ(笑)。台詞が面白いし、読むだけでイメージが沸く。
本の中に演出家が楽しめる遊びを残してくれているので、その分、やりやすくもあり、難しくもありました。
久しぶりに、やってて心から楽しいと思えるドラマでしたね。
Q.やってて楽しいと思ったのは久しぶりなんですね(笑)?
中江:・・・もちろん今回、苦労もあったんですよ。
例えば、このドラマの題材は、一般的に考えるとある種‘リアリティ’の欠如したストーリーですよね。あらすじだけ聞いていると「そんなことあるわけないじゃないか」と思われてしまう。だから演出的にはかなり難しいところもありました。そこも含めて、どうリアルに見せていくか、どう上手くドラマチックに「ウソ」をついていくか、これは難しいけど、とても遣り甲斐のある作業だった。
そういう意味で考えると、実際にウソをついていたのは、新児というより、僕自身なのかもしれません。
Q.なるほど。では、その中江監督のウソに荷担していたスタッフにメッセージは?
中江:天才カメラマン・加藤文也さん、光の職人・佐々木宏文さん、音の魔術師・市村さん、他、技術チームは水準が高かった。
いつも僕の求めるもの以上のものを確実に作り出してくれて、非常に恵まれた環境でした。美術進行・藤野氏はじめ美術チームは、急発注にも、いやな顔・・・2、3しかせずに応じてくれて助かりました。台本をよく読みこんで積極的に意見を出してくれたのも、番組に対する愛を感じましたね。
現場の雰囲気もよく盛上げてくれました。
Q.このドラマは女性スタッフも多かったですよね?
中江:そうですね。制作部の豊島、高野、玉田なんかはホントに頑張ってくれたと思いますよ。
特にこのドラマは内容的にも制作部に負担が大きかったから、高橋氏、松本氏にも感謝してます。
それから、今、この隣の部屋で作業している、仕上げチームも、今回は時間がない中、たんたんと作業してくれて、助かりました。
あ、あと、記録の曽我部ちゃん、いつも大変な中ありがとう。明日からはプライベートを満喫して下さい。
Q.スケジュール的には、やはり厳しかった?
中江:だね。でも、そんなスケジュールの中でも、総じてみんなが番組に愛情を持ってたから、成立したんだと思います。
Q.そうですか。では、最後に・・・
中江:まだ言いたいこと、たくさんあるんだけど。
Q.でも、コレ以上長くなると、オンエア前にこの記事が載せられなくなるんです。え〜、最後に、このホームページの読者さんにメッセージをお願いします。
中江:BBSの書きこみ<No.0>から、最新のものまで、あとプロデューサー会議室のご意見も全部残さず見ています。
皆さんの意見を読むたびに、それは違うと返答したり、なぜそうなのかと説明したり、感謝の言葉を述べたりしたくなるのですが・・・ディレクター会議室があればいいとも思ったが実際そんな時間はなかったし・・・多くの方のリアルタイムの意見が聞けて、いろいろな見方があるものだと、大変参考になりました。
 山口Pの一貫した姿勢もあり、その意見によってストーリーその他が左右されるということはありませんでしたが、真剣に見てくださっている人の意見はどれも真摯に受け止めています。
また、スタッフの中でも批評しあったりミスを指摘したりしながら妥協せずによい作品を、とやってきましたが、やはり100人いれば100通りの見方があるもので、
みんなが満足する作品を作るのは難しい。
しかし、その「万人が認める作品」をつくることこそ、作り手の大きな、永遠の願いでもあります。
僕は「絶対にない」ということは、この世にないと思うんですよ。想像できないような奇妙な事件や残酷な事件が、現実にもたくさん起きていて、本当に何があってもおかしくない世の中なんです。
だから、この大きな願いもいつか叶うかもしれないし、このドラマの新児の起こしたような特殊な事件も、実際に起こったって不思議はないと思う。
何がホントで、何がウソかなんて、案外、曖昧なものなのかもしれません。
 ・・・ここにこう書かれた文章だって、本当に僕が言ったなんてウソかもしれない、でも皆さん、僕が言ったような気がして読んでいる・・・・・・な〜んて、こんな感じでまとめといてくれる?
Q.なるほど。なんとなくわかりました。
中江:まだ言いたいことがたくさんあるんだけどな・・・。最終回が終わってBBSにたくさん書きこみがあったら、またメッセージを載せようかな。
 とにかく皆さん、最終回、楽しんでください。

Vol.8 タイトル募集中
9月始め、スタッフルームに貼ってあった貼り紙より
Vol.7 家内も欠かさず見てます
九話の撮影を終えた木村監督のお言葉
Vol.6 この作品はスキでした
8話の撮影を終えた水田監督のお言葉
Vol.5 まっすぐ飛ばなきゃエンジェル、まっすぐ飛ばなきゃエンジェル……♪
一服するカメラマン・加藤文也氏の鼻歌 (収録スタジオ前室にて)
Vol.4 ・・・・・・・・
無言でがんばるスタッフたち(雄一郎発見現場のロケ現場にて)
Vol.3 雨、くださ〜い!!
桜庭チーフ助監督のお言葉(10/23ロケ現場にて連呼)
Vol.2 ねえ、ボク、帰っていい?
フレンチレストラン客役の外国人エキストラの方のお言葉(フレンチレストラン・ロケ現場にて)
Vol.1 紀香さんは、蕎麦屋のカツ丼ですね
山口雅俊プロデューサー(藤原紀香さん衣裳合わせにて)