Last Modified 98/09/06

本この本を読んだ!(講談社現代新書編)


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このページは私が読んだ講談社現代新書の書評ページです。
私はこの新書のシリーズが何故かとても好きで良く読んでいます。
書評と言ってもメモ書き程度ですが、何かの参考になればと思い、書き留めています。


書名著者出版社(文庫名等)ジャンル価格満足度感想
クレオパトラの謎吉村作治講談社(講談社現代新書)歴史650円★★☆☆☆ エジプトの発掘作業で有名な吉村作治の書いたクレオパトラについての本です。
良く知られているようなエピソードが中心で意外性がなく、ちょっとがっかりしました。
資料に基づいて正確にクレオパトラの姿を浮かび上がらせようというよりは、伝説も交えた読みもの的なイメージで、読みやすい本ですが私の期待していたものとは違っていました。
異端審問渡邊昌美講談社(講談社現代新書)歴史650円★★★★☆ 魔女狩り等と混同してしまいがちな異端審問をテーマに書かれた本です。
異教徒と異端は違うということや、熱狂的な異端審問による異端者の処刑の様子や、有名な審問官ベルナール・ギーについて…等、異端審問について詳しく掘り下げられています。
極刑ばかりというイメージのある異端審問ですが、十字のついた服を着用する等の軽い罪もあり、悔い改めさせるための異端審問であったということがわかります。
この本でも異端審問に関するイメージを改めさせられました。
参勤交代山本博文講談社(講談社現代新書)歴史660円★★★★☆ 参勤交代と言うと「下に〜、下に〜」と言って進む姿を思い浮かべるのですが、「下に〜」という言葉を使えるのは御三家だけだということや、実際に参勤交代を行う際の複雑な手続き、道中のトラブル解消手順等、参勤交代について様々な情報がわかる本です。
実例がたくさん載っているので今まで漠然としたイメージしかなかった参勤交代の姿がおぼろげながらも見えてくるような気がしました。
面白かったです。
酒の話小泉武夫講談社(講談社現代新書)民俗学600円★★★☆☆ 世界各国の様々なお酒に関するいろいろなエピソードや、奇酒・珍酒、酒の味や色や香りの分析、お酒を飲んだ時の身体の状態等、お酒に関する情報満載の一冊です。
なるほどなぁと思わされる部分が多かったです。
女たちの大英帝国井野瀬久美恵講談社(講談社現代新書)歴史660円★★★★☆ヴィクトリア朝時代のイギリスから植民地へと旅だったレディ(中産階級以上の女性)達について書かれている本です。
植民地に赴任したイギリス人男性の、現地に馴染もうとしない怠惰な奥方の様子や、それと対照的に単身アフリカ等の奥地に旅立っていったレディ・トラベラーについて書かれています。
大英帝国の植民地に旅立っていった女性達の話は、今まで全く知らないことばかりだったし、ヴィクトリア朝の当時の様子もうかがえて非常に興味深く読めました。
史記
司馬遷の世界
加地伸行講談社(講談社現代新書)歴史650円★★★★☆「史記」という歴史書の中に込めた司馬遷の思いや、時代背景や当時の中国人の思想などが説明されていて面白いなぁと思いました。
元々は司馬遷の父、司馬談が書き始めたものを引き継いで書いたものが史記であるということは知らなかったのですが、その司馬談と司馬遷の思想的な違いの部分も面白かったです。
ローマ五賢帝
「輝ける世紀」の虚像と実像
南川高志講談社(講談社現代新書)歴史660円★★★☆☆ローマの平和とたたえられるネルウァからマルクス・アウレリウスまでの五賢帝時代の陰の部分に焦点を当てた本書を読んで「私が思っていたローマの平和の姿がいかに間違っていたのか」ということを気づかされました。
また、五賢帝時代の皇帝達は決して絶対的権力者ではなかっということなど当時のローマの詳しい政治の状況がわかって非常に参考になりました。
渤海国の謎上田雄講談社(講談社現代新書)歴史631円★★★★☆日本では平安文化が花開き、朝鮮半島には新羅が、中国大陸には唐が栄えていた頃、朝鮮半島の北部にあたる大陸に唐にならった優れた文化国家を打ち立てた渤海国について書かれた本です。
歴史はかなり好きなのでいろいろ知っているつもりでしたが、渤海国についてはほとんど知らなかったのでとても勉強になりました。
平安時代の日本の文人達と渤海の文人達が共通の教養である漢詩で思いをかわしていたなんてロマンがあるなぁと思いました。
教養としての世界史西村貞二講談社(講談社現代新書)歴史650円★★★☆☆高校時代大好きだった世界史の授業を思い出しながら読みました。
世界史を1冊の本にまとめるのは不可能というようなことを著者自らが冒頭で述べている通り、全てが記述されている訳ではありませんが、歴史の大まかな流れがつかめて非常に良かったです。
1966年発行の本であるというところが最大の弱点で東西冷戦後の歴史に関しては全く触れられていないのです。
でもまあ私としては現代史はあまり好きじゃないので別に構いませんでした。
アラブ・ムスリムの日常生活
ヨルダン村落滞在記
清水芳見講談社(講談社現代新書)民俗学600円★★★☆☆ヨルダンの比較的保守的なムスリム(イスラム教徒)の村に滞在した筆者の目を通して、断片的にしか情報の入ってこなかったムスリムの日常生活が語られています。一夫多妻制度の実際や人々がジンについてどう考えているか等、読めば読むほど「やっぱり異文化なんだなぁ」と思わされました。
特にアラブ人の嘘についての一節が印象的でした。日本人的尺度ではかっていてはやはり理解できないんだなぁということがわかったのでした。
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